わかってしまえば、大変便利な読み方なんです。
聞いた事がない方もいると思われますが、譜面には「移動ド」と「固定ド」という二通りの読み方があります。学校での音楽の授業では実音で読む「固定ド」で教わった記憶がありますが、「移動ド」を覚えると目からウロコで知らない曲でも楽器なしに譜面に書いてあるメロディーを歌えたりするようになります。ちょっと難しく見えるかも知れませんが、なんとかマスターする事が中級者のスタート、よ〜く読んで、必ずマスターして下さい。
★固定ド
C
キーはC 普通のメジャースケールです。
当たり前に「ドレミファソラシド」と歌ってみて下さい。
▼Eのキー
シャープが4つ付いているとキーは「E」ですね。
(前回説明した一番右端の♯=レを一音上げたのがキー「レを一つ上げて、ミ(E)」)
♯が「ファ」と「ド」と「ソ」と「レ」の場所についています。
固定ドの読み方では、ファとドとソとレの音が譜面に登場したら、すべて♯(半音上げて)読みます。
つまり、これを読む時はド♯ -レ♯-ミ-ファ#-ソ#-ラ-シ-ド♯。
難し過ぎて声に出して歌えませんね。楽器で弾くにも相当注意していないと半音違いという酷いミスをしてしまいます。
★移動ドでは?
移動ドとはEのキーであればE(ミ)からドレミファを読む読み方です。
ギターで主音のミを鳴らして、ミの音からドレミファソラシド♪と歌ってみます。
その音が「ド」だとアタマをだますんですね( ^ω^ )
つまり、これがEのキーのメジャースケール「ドレミファソラシド」になります。
シャープやフラットがいくつついていても、忘れていいのです。
ミの音を出してドレミファソラシドと歌った後で
冒頭の譜面であれば
ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ♪ と歌う事になりますね。
この方法で歌えば、♯や♭がいくつ出てきても、まったく気にしないで、普通のドレミファで読めばいいのです。
こんな恐ろしい譜面が来ても、
レ♭の音を聞いて、その音からドレミファを読むだけです。
#や♭の事はまったく気にしないでいいのです。
▼移動ドで譜面を鼻歌でラーラーラ〜♪と歌うのには練習がいります。
常時、歩きながらでも鼻歌でこれを練習して下さい。
ドを出してから、どこへでも飛べる練習です。
ド〜レ♪ ド〜ミ♪ ド〜ファ♪ ド〜ソ♪ ド〜ラ♪ ド〜シ♪
これが出来るようになったら、例えばオクターブ上のソから、
こんな風に下がって来てみて下さい。
ソ〜ミ♪ ファ〜レ♪ ミ〜ド♪ レ〜シ♪ ド〜♪
出来ましたか?
主音ドを常時アタマに入れて、どこにでもランダムに飛べるようになれば、この読み方の完成です。一気に読める必要はないし、譜面にカナをふってしまいましょう。
▼下は誰でも知っている有名な歌です。
キーはGですから、ソ=Gの音をギターで出して、ドレミファソラシド〜と歌って見ます。
で、ドドレ ミドラソ〜と歌って見て下さい、何の歌かわかったら、中級者のスタートです。世界がググッと広がって来ますよ( ^ω^ )。
※「譜割り」については別途、またご説明します。
※「固定ド」でギターを弾く方法もギター中級者のカテゴリーでまた別途予定です。
小学6ねんから誰にも習わず弾いてます 主にメロデイばかりですが YOUTUBEなどでキーを決めてアドリブなんて何のことと思ってましたが移動度ってことですか意味は分かりました でもわかりません キーでなんでスラスラ弾くのかがね 別の意味でこんなことあるんですか 69さいです ありがとう
質問がよく分かりかねますが、キーを移動して何故スラスラとアドリブが出来るかという事でしょうか? 説明文が少し分かりづらいですか?。
移動度をやるには、まずギターでKey in Gであればソの音からドレミファのスケール(ポジション)を覚えます。Fであればファからドレミファを、EであればEからドレミファを弾けるようにします。どの音からでもドレミファのスケールを弾けるようにします。
その上で、更にG-C-G-D7というコード進行なら、アタマの中ではC-F-C-G7という風に理解して、ソからのドレミファで弾きます。要するに、どんなキーが出てきても、ギターを移動ド(のポジションで)で弾くことにより、すべて「C」でアドリブをするという事です。
これを移動ドでなく、固定ドでやるとすると、♭や#が沢山ついたキーですと、ミストーンを出す恐れがありますね。すべてCだとすると間違いようもないスケール「C」で弾けるという事です。つまりどのキーで弾いても、ポジションが違うだけで、アタマの中はすべてCでアドリブなどをするという事です。
ですから、アドリブの練習もCのキーだけですれば、どんなキーでも対応出来るという事になります。
文章だけで説明するのはなかなか難しいです、お分かりになったでしょうか。