★ビブラートはあたり前?
生まれ持って〈美声である〉〈魅力的な高音域〉〈同じく低音域〉or〈特別な個性〉がある。等々で、これは練習で追いつくものではないと思います、そうでない人は諦めましょう( ^ω^ )
と、いう訳には行かない。私もそうなんですが、上のグループには見当たらない普通の声。しかし、なんとかして“いい感じ”にはしたいところです。特別な声でなくともいい歌手はいますし、コンプレックスにするのはやめておきましょう(笑)。
先日、受講生に「ビブラートをつけた方がいいかもね」と言ったら。「え、私ビブラートなしで歌ってるんですか?」と言われました。ビブラートを気にした事がないんですね、普通そうかも知れません。ノンビブラートでも、いい感じの人は沢山いて、個性的でもあるんですが、ノンビブラートというのは、ピッチ(音程)にごまかしが効かないので、凄く大変なんです。
★ノンビブラートとビブラート
ノンビブラートの場合、ピッチが合ってる、合ってないは、正規の音程一点(一線)です。
下図のようにビブラートをつけていると、許される範囲は大きくなります、分かりますよね?
★それでは、ビブラートの練習を。
歩きながら、小さい声でいつもハミングすれば、一週間でなんとなく分かるようになります。
①シドシドシドシド(んんんんんん)と4分音符でやってみます。
②今度は8分音符でです。
③まだ波が大きいので、次は三連音符にしてみます。
(シドシドという上下の深さも少し浅くすると、感じが出てきますね)
④二拍伸ばしてから、ビブラートをつけ、デクレッシェンド(だんだん弱く)して下さい。これで完成です。
この練習を歩きながらのハミングでいいです。息を沢山吸い、お腹を固くし、少しずつ吐き出すように、毎日やってみて下さい。
▼ビブラートのきれいなアーティスト
見本になるような、きれいなビブラートですね。
【山本潤子on Youtube】
★上下の波ではなく、強弱のビブラート
昔の言葉で言うとウイスパー、声の響きより息を吐く量の方が多い歌い方で、これは上下の高さでなく、いわば、とぎれとぎれ風、音程ではなく強弱のビブラートです。はかなげに美しいです、こういう歌い方も私は好きです。
▼手嶌葵さんが個性的ですね。
※最初に言ったように、何も気にしないで歌ってても、いい感じであれば、こういう練習はしないで、そのままで問題ありません。で、なければ、ちょっと練習してみるのもいいですね。