★スタイルで選ぶのではなく、それぞれの特性を知りましょう
初心者となると、楽器屋さんに行ってずらっとあるのを眺めまわしても、種類がありすぎて何を買えばいいのかさっぱり分かりませんね。「好きなカタチで好きな色」こういう選択肢は初心者でもあると思いますが「それも危険かなあ?」と当然思いますよねえ。 もしくは予算もあるので「マーチンとかテイラーとかブランド物なら間違いないだろう」というのも間違いかも知れません。ブランド品の価格なら国産メーカーでワンランク上の音が得られたりします。いい音とは何か?が、まだ分かりませんので、つまり自分のやりたい音楽/ジャンルは何なのか?と考え、それに最適なギターを選べば間違いないという事になります。
★ジャンボ
ギブソンのJ-200を代表とする大型のギターです。古くはプレスリーなどが弾いていて有名です。当然ながら音量は迫力MAX。抱えて弾けば、肋骨までが同時に響き(アコギってそうですよね)、気持ちいいったらありません。ガンガン鳴らして思い切り歌う!という方には最適だと思います。 私自身にとっては、音量がありすぎ、低音がありすぎで、特にレコーディングなどには使わないほうがいいかな?という感じはします。レコーディング中、エンジニアさんに「何か他のギターありますか? 音量がありすぎで」と言われた事があります。しかし弾いてみればそれは気持ちいい事しきりです( ^ω^ )
★ドレッドノート
MARTIN D-28などを代表とするこのギターが現在では定番ですね。ジャンボまでにはいきませんが音量も充分にして、繊細なメロやアドリブを弾いても余裕で美しい音も出る、なににでも使える標準ギターなので、購入して困る事はまったくありません、おすすめします。 (女性アーティストにも愛されていますが、抱えた姿はちょっと大きすぎますかね)
★オーエム「OM」オーケストラモデル
ドレッドノートより若干小さくて厚みも薄い。音量は少し落ちますが、繊細なギターワークに似合いですかね、押尾学さんなどで有名な「フィンガーピッキング奏法」などにもよく使われているようです、技もの、中級者に使って欲しいギターです。
★トリプルオー「000」
お馴染みのクラプトンが使用しているタイプです。オーエムと似た形状ですが、ショートスケール(ネックの上「ナット」からブリッジまでの長さがこちらは短い。短いという事はフレット間も短く、弦の張りの強さも弱くなります。クラプトンは通常はエレキギターなので、持ち替えた場合に違和感なく操作し易い「000」を選んだのかも。手の小さな女性や握力のない方はこちらの方が弾きやすいかもしれません。
★ダブルオー「00」
とても小さなギターでこれがアコースティックギターの原型「スタンダード)のようです。音量を特に必要としない(かつきれいな音)でブルースやアメリカンフォークなどによく使われているようです。 アコギはよく「鳴るか、鳴らないか」を判断としてる方が多いですが、それだけがいいギターではなく、音量がなくても(鳴らなくても)繊細できれいな音がシャラン♪と鳴るギターもあるんですね。レコーディングなどでは更にその良さを発揮してくるように思えます。小さいので女性に結構ユーザーがいますね。PU(ピック・アップ=マイク)がついていれば、音量もカバー出来、いい感じです。
★ラウンドショルダー
ジョンレノンのJ-45が有名ですね。こちらも前出説明のようにスケールが短く、なで肩の愛すべきスタイルですね。弾いた感じでは低音が出すぎず、コードストローク中心で歌うギターなのかなあと思いますが、所有した事がありません、失礼。
★クラシックギター(ガットギター)
こちらはビニール弦のギターです。当然ピックは使用せずに指弾き専用。弦は柔かく女性にも弾きやすいですが、通常のアコギより極端にネックの幅があります。しかしポップスでも何かと効果的なギターなので一本持っていたいですね。 【廉価ギターについて】 「飽きてしまいそう」「壁飾りになりそう」ちっとも続くと信じられない方は、とりあえずなんでも結構ですが、そこそこのギターを用意すれば一生使えて、数十年後には購入した値段より高価で売れたりするのも常です、それを考えると高価なギター程コストパフォーマンスがいいという事にもなりますね。 それは知ってるし、続けますが「予算がない」。 そういった方は、まずは合板か単板かをギターショップで尋ね、最低単板のものを購入しましょう。最近はマーチンなどでも合板があり、これまでのものと違うとも聞いていますが、(私は弾いた事がありません)一枚板のものと何枚も重ねた板とは響きがまったく違うように思います。 【エレアコ】 ステージをやるのが前提であれば、エレアコをお勧めします。後付けのPU選びはなかなか予算がかかり、合う合わないの選択も難しいです。 弦の交換時期は必然的に音でわかりますね、気持ち悪かったら買えましょう。ライブをする人は前日夜やライブ前には必ず交換して下さい。